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2007年12月03日 19:12

凍てつく様な夕べ

帰り道を
風を切り駆け抜ける車輪

白い息を吐きながら

手袋をはめた手で

『舵』をギュッと強く握る

少年はひたすらに

闇の方へと進む

視界には先にある夜しか見えていなかった

空を
見上げるまでは





少年が見上げた空は

桃色とも
みかん色ともいえる

それはとても美しい空だった

空の色をグラデーションの雲がやや急ぎ足で流れ

光の塔が空高く聳え立っている

夜はすぐそこまでやって来ている

でも
その一瞬が
その空の光景が
とてもとても愛おしくて

彼は思わずその足を止めた
夜へと向かう
その足を

そしてふと後ろを振り向く

あちらの空はまだ明るくて

街の明かりが優しく光る

それでも時は動いていた

彼をも
縛り付けていた

夜の時は
間もなく訪れる

少年は
再び歩を進め
車輪を滑らせ始めた

どこへ向かうともなく
ただがむしゃらに
はやく
早く
もっと速く!

時すらも追い抜いて
空間さえも貫いて

夜がどれだけ迫ってこようとも

夜さえも
飛び越えて
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